まず知ってほしい「いぼ痔」とは!?
いぼ痔(痔核)は、肛門まわりの血管が腫れてできる病気です。
肛門の内側と外側の境目には「歯状線(しじょうせん)」というラインがあり、
この内側にできるものを 内痔核、外側にできるものを 外痔核 と呼びます。
内痔核は比較的痛みが少なく、外痔核は強い痛みを伴いやすいのが特徴で、
どちらも自然に完全に治る病気ではなく、適切な治療と生活改善が大切です。
内痔核と外痔核の違い
・内痔核(ないじかく)
歯状線の内側、直腸の粘膜にできるいぼ痔。
粘膜には痛みを感じる神経が少ないため、出血はあっても痛みは軽いことが多いのが特徴です。
・外痔核(がいじかく)
歯状線の外側、肛門の皮膚にできるいぼ痔です。
皮膚には痛みを感じる神経が多いため、腫れや強い痛みが出やすくなります。
いぼ痔の主な原因は?
もっとも多い原因は、慢性的な便秘や下痢です。
いきみが続いたり、腸の調子が不安定な状態が続くと、肛門の血流が悪くなり、血管が腫れていぼ痔になります。
そのほかにも
・妊娠
・重い物を持つ仕事
・長時間の座りっぱなし
・姿勢の悪さ
・食物繊維不足
・過度の飲酒
などもリスクになります。
いぼ痔を繰り返す場合、まれにクローン病など大腸の病気が隠れていることもあり、必要に応じて大腸検査を行います。
外痔核の症状タイプ
外痔核は痛みが出やすく、状態によって次のように分かれます。
・皮垂(ひすい)
皮膚がたるんだ状態。痛みはありませんが、違和感の原因になります。
・血栓性外痔核
血のかたまり(血栓)ができて急に腫れるタイプ。強い痛みが出ることがあります。
・中間痔核(内外痔核)
内痔核と外痔核がつながった状態で、腫れと痛みが混在します。
内痔核は進行するとどうなる?
内痔核は進行度によって状態が変わります。
1度:出血はあるが外には出てこない
2度:排便時に出るが自然に戻る
3度:指で押さないと戻らない
4度:常に外に出ている
嵌頓痔核:急激に腫れ、強い痛みが出る緊急状態
進行すると治療も大がかりになるため、早めの受診が重要です。
いぼ痔はどれくらいで治る?
軽症の場合、薬による治療で 数日〜数週間 で症状は楽になります。
ただし「いぼそのもの」が完全になくなるわけではありません。
排便習慣や生活習慣を改善しないと再発しやすいため、治療と同時に生活の見直しが必要です。
治療方法について
・薬物療法
飲み薬や塗り薬で腫れ・痛み・出血を抑えます。
多くの方はこれで症状が改善します。
・ジオン注(ALTA療法)
内痔核に注射をして血流を減らし、いぼを小さくする「切らない治療」です。
1週間〜1か月ほどかけて小さくなりますが、再発することもあります。
※外痔核には使えません。
・ジオン注+結紮切除術
内痔核には注射、外痔核は手術で取るハイブリッド治療。
日帰りで行えることが多く、根本治療に近い方法です。

