執筆者
医療法人悠和会 浜中医院
院長 濱中 雄幸 Yūyuki Hamanaka
所属学会
- 日本外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本臨床外科学会
- 日本大腸肛門病学会
- 日本臨床肛門病学会
- 日本内視鏡外科学会
- 日本消化器病学会
など
専門医・資格
- 日本外科学会専門医
- 日本臨床肛門病学会 臨床肛門病認定医
- 医学博士号

痔ろう(あな痔)とは、肛門陰窩(直腸と肛門の境目)から細菌が侵入して肛門腺が化膿し、肛門や直腸のまわりで炎症が起こり、その部分が徐々に大きくなって肛門陰窩と皮膚との間にトンネル(瘻管)ができた状態を言います。
肛門陰窩から細菌が侵入して肛門腺が化膿し、炎症が肛門や直腸のまわりで起こって膿が溜まった状態を肛門周囲膿瘍と言います。
肛門周囲膿瘍が破れたり、切開したりすると膿が外に出されますが、その時に瘻管と呼ばれる肛門陰窩と皮膚との間にトンネル状の通路ができます。
膿が排泄された後も、約半数の方で瘻管が残ったままとなり、肛門のまわりが腫れたり、ズキズキと痛んだりする場合があります。
下痢のほか、アルコールの摂取やストレスなどが原因で起こると考えられています。
など
痔ろうは瘻管の位置・走向により次のように分類されます。
| Ⅰ.皮下または粘膜下痔ろう | 皮膚のすぐ下を通る痔ろう |
|---|---|
| Ⅱ.筋間痔ろう(低位筋間痔ろうと高位筋間痔ろうがあります) | 括約筋の間や括約筋を貫通している痔ろう(※ほとんどの痔ろうがこれに該当する) |
| Ⅲ.坐骨直腸窩痔ろう | 原発口から原発巣となる肛門挙筋下の深肛門後隙に向かってより深い位置で内外括約筋を貫く痔ろう |
| Ⅳ.骨盤直腸窩痔ろう | 痔ろうが肛門挙筋をこえて骨盤膣内に達してる痔ろう→入院し全身麻酔が必要です。 |
痔ろうを根治するためには基本的に手術が必要で、岸和田市の浜中医院では次の手術を日帰りで行っています。
肛門周囲膿瘍の場合、切開により膿を排出する必要がありますので、ドレナージ手術という方法で膿を外に出します。
瘻管の1次孔から2次孔までゴムを通し、徐々にゴムをしめて切除していく方法です。
治療に時間がかかりますが、お尻に負担をかけずに治療することが可能です。
ただし、瘻管がまっすぐでないなど、病態によっては適応となりません。
浅い単純痔ろうが適応となる手術で、肛門括約筋を切開し瘻管を露出させて治療します。
根治する可能性の高い治療方法ですが、肛門括約筋を切開する必要があるため、慎重に判断しなければいけません。