執筆者
医療法人悠和会 浜中医院
院長 濱中 雄幸 Yūyuki Hamanaka
所属学会
- 日本外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本臨床外科学会
- 日本大腸肛門病学会
- 日本臨床肛門病学会
- 日本内視鏡外科学会
- 日本消化器病学会
など
専門医・資格
- 日本外科学会専門医
- 日本臨床肛門病学会 臨床肛門病認定医
- 医学博士号

ジオン注(痔核硬化療法)とは、切らずに注射でいぼ痔(内痔核)を治すことが可能な治療方法です。
もちろん日帰りで受けられ、治療後の痛みもほとんどないので少ない負担で受けられます。
ジオン注の適応となるのは外痔核を伴わない内痔核のうち、脱肛(肛門からの脱出)があるもの、Ⅱ~Ⅲ度に該当するものとなります。
ジオン注を内痔核に注射することで、内痔核を硬化させて小さくします。
以前からこうした硬化療法は行われていましたが、従来の方法よりも優れた方法で、1回の治療で効果が発揮されます。
治療後の経過観察が必要だったり、再発しやすかったりしますが(※1年後の再発率は5~7%とされています)、注射だけで治療できるため、お体への負担が少なくて済みます。
また翌日から排便が可能です。
肛門まわりに効く麻酔もしくは鎮静麻酔と局部麻酔を併用し実施します。
麻酔がきちんと効いているのを確認した後、1つの内痔核に対して4箇所(上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層)に分割して注射します。
注射を4箇所に分けるのは内痔核へしっかり薬剤を浸透されるためで、これを四段階注射法と言います。
複数の内痔核がある場合、それぞれに注射していきます。
注射後、麻酔の影響がなくなるまで安静にしていただきます。
治療後、早い段階で内痔核への血流が減少して、脱肛の程度が軽減されます。
また1週間から1ヶ月程度で、内痔核が硬化し徐々に退縮していき脱肛がみられなくなります。
ただし、効果の現れ方には個人差があり、早い方で治療翌日から脱肛がなくなるケースもあります。
ジオン注(痔核硬化療法)の副作用として、次のようなものが現れる場合があります。
ただし、これらは通常、自然に改善されていきます。
気になる症状がある時はお早めにご連絡ください。
急性期【手術〜1ヶ月以内】
晩期合併症【手術から1ヶ月後〜3ヶ月】
適切な処置が必要です。術後の外来通院は手術してから3ヶ月間は必ず必要です。
治療後、翌日より通常生活が可能です。
また2週間程度は激しい運動はお控えください。