あな痔

Hemorrhoids痔ろう(あな痔)について

痔ろう(あな痔)とは?

痔ろう(あな痔)とは、肛門陰窩(直腸と肛門の境目)から細菌が侵入して肛門腺が化膿し、肛門や直腸のまわりで炎症が起こり、その部分が徐々に大きくなって肛門陰窩と皮膚との間にトンネル(瘻管)ができた状態を言います。

痔ろう(あな痔)の原因は?

肛門陰窩から細菌が侵入して肛門腺が化膿し、炎症が肛門や直腸のまわりで起こって膿が溜まった状態を肛門周囲膿瘍と言います。
肛門周囲膿瘍が破れたり、切開したりすると膿が外に出されますが、その時に瘻管と呼ばれる肛門陰窩と皮膚との間にトンネル状の通路ができます。
膿が排泄された後も、約半数の方で瘻管が残ったままとなり、肛門のまわりが腫れたり、ズキズキと痛んだりする場合があります。
下痢のほか、アルコールの摂取やストレスなどが原因で起こると考えられています。

痔ろう(あな痔)の主な症状は?

  • 肛門のまわりが腫れる
  • 肛門のまわりがズキズキと痛む
  • 高熱が出る(38~39°C程度)
  • お尻に熱感がある
  • お尻が痛くて椅子に座れない
  • 下着が膿で汚れる

など

痔ろう(あな痔)の分類は?

痔ろうは瘻管の位置・走向により次のように分類されます。

Ⅰ.皮下または粘膜下痔ろう 皮膚のすぐ下を通る痔ろう
Ⅱ.筋間痔ろう(低位筋間痔ろうと高位筋間痔ろうがあります) 括約筋の間や括約筋を貫通している痔ろう(※ほとんどの痔ろうがこれに該当する)
Ⅲ.坐骨直腸窩痔ろう 原発口から原発巣となる肛門挙筋下の深肛門後隙に向かってより深い位置で内外括約筋を貫く痔ろう
Ⅳ.骨盤直腸窩痔ろう 痔ろうが肛門挙筋をこえて骨盤膣内に達してる痔ろう→入院し全身麻酔が必要です。

Hemorrhoids痔ろう(あな痔)の治療

痔ろうを根治するためには基本的に手術が必要で、岸和田市の浜中医院では次の手術を日帰りで行っています。

肛門周囲膿瘍の治療

ドレナージ手術

肛門周囲膿瘍の場合、切開により膿を排出する必要がありますので、ドレナージ手術という方法で膿を外に出します。

痔ろう(あな痔)の治療

シートン法

瘻管の1次孔から2次孔までゴムを通し、徐々にゴムをしめて切除していく方法です。
治療に時間がかかりますが、お尻に負担をかけずに治療することが可能です。
ただし、瘻管がまっすぐでないなど、病態によっては適応となりません。

瘻管切開開放術

浅い単純痔ろうが適応となる手術で、肛門括約筋を切開し瘻管を露出させて治療します。
根治する可能性の高い治療方法ですが、肛門括約筋を切開する必要があるため、慎重に判断しなければいけません。

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