「お尻にしこりがある」「排便に関係なく痛む」「熱が出てきた」…そんな症状がある方は、あな痔(痔ろう)の可能性があります。
これは、肛門内のくぼみ(肛門小窩)から細菌が入り込み、膿がたまることで発症する肛門疾患です。痔の一種ですが、市販薬や保存療法では治りにくく、手術による治療が必要になるケースが多いのが特徴です。
あな痔(痔ろう)のはじまりは「肛門周囲膿瘍」
初期段階では、肛門周囲が腫れて強い痛みを感じ、熱が出たり、膿が出てくることがあります。これは「肛門周囲膿瘍」という状態で、多くの方がこの段階で受診されます。
膿が排出された後、肛門の内側と外側の皮膚の間に「トンネル状の管(瘻管)」ができ、これが痔ろうの本体です。
あな痔(痔ろう)になりやすい人
あな痔(痔ろう)は中高年の男性に多く、患者の約9割が男性です。特に下痢をしやすい方や、免疫力が低下しているときに発症しやすいといわれています。また、赤ちゃんにも「乳児痔ろう」がみられることがあります。
治療は手術が基本
あな痔(痔ろう)は自然治癒することはなく、保存療法もほとんど効果がありません。基本的には、膿をしっかり排出したうえで、根治手術によって瘻管を取り除く必要があります。
膿が出たあとに痛みが引いても、トンネル自体は残っており、再発や悪化のリスクがあるため、放置は禁物です。あな痔(痔ろう)は複雑化すると治療も難しくなり、日常生活にも大きな支障をきたします。
症状が出たときの注意点
一般的な痔では、患部を「温める」ことで血流を良くし、症状を緩和させる方法がありますが、あな痔(痔ろう)の痛みがあるときは「冷やす」ことが大切です。患部を冷やし、自己判断せずにすみやかに専門医を受診しましょう。
繰り返す痛みやしこりに悩んでいる方は、お早めにご相談ください。
浜中医院では、あな痔(痔ろう)をはじめとする肛門疾患の専門診療を行っております。早期発見・早期治療が、再発や重症化を防ぐ第一歩です。

